光コラボは遅いのか?
約2年前、携帯電話の回線契約を格安SIMの「IIJmio」に変え、しばらくしてから自宅のネット回線も「IIJmioひかり」にした。セットだと割引(mio割)が適用されるからだ。
そうしたら、あからさまに夜、回線の速度が遅くなった(ひどいときには下りが0.1〜1Mbpsちょっとしか出ないとか)。それまでのNTTフレッツ光とOCNではこんなことなかったのに。
ネットで調べたら、同じように「IIJmioひかりは遅い」というコメントがごろごろ出てきた。検索窓に「IIJmioひかり」と入れると、そのあと最初に「遅い」がサジェストされるくらい。
IIJの公式blog てくろぐ の記事「IIJmioひかりの混雑の理由とバイパス手段(IPoE・DS-Lite対応)」によれば、速度低下を解決するにはIPoEオプション(IPv6)に申し込むしかないという。
しかしですよ、600円の割引のためにネット回線を乗り換えたのに、動画がまともに見られないほど遅くて、それを解消するための追加オプションに800円もかかるなんて! と正直思って、ずっと我慢してた。2年以内に解約すると違約金も発生するし。
IPoEオプションに加入
そしてようやく最低利用期間の2年間が過ぎたところで、乗り換える気満々でいろいろ調べたのだが、乗り換え先がまた遅くてそれがさらに2年縛りとか、考えただけでも恐ろしい。
そこで、解約しても違約金のかからなくなったIIJmioひかりで「IPoEオプション」を試してみてからでも遅くはないだろうという結論に至った。
(しかしプロバイダ側は回線の速度を保証してくれないのに、ユーザーはお試し期間もなく最初から複数年契約を約束しなければならないのって、なんかフェアじゃないような気が……。まあここで文句を言ってもしかたがない)
800円のオプション費用は、ひかり電話の解約と、レンタル費用の発生していたルーターを返却することでチャラにした。
結果はタイトルに書いたとおり、22:00前後に複数日・複数回測った平均で、
上り:約5倍(15.23Mbps → 73.78Mbps)
(福島県郡山市内。iPhoneの回線スピード計測アプリ「Speedtest」使用)
と、不満のない結果となったのであった。
もしかしたら「いやそれじゃたいして速くないだろう」とか「IPoEでそれだけしか出ていないのか」というご意見があるかもしれないが、とりあえず以前よりずいぶん改善したし、今のところAmazonプライムビデオを見るのにも不都合はないので満足している(前はたびたびロードするのに待たされたりしてひどかった。映画の途中でこうなると最悪だ(笑))。
めでたしめでたし。
購入したIPv6対応の無線LANルーター
ちなみに、購入した無線LANルーターは、アイ・オー・データ「WN-AX1167GR」。
この機器、IPv6対応、DS-Lite対応(IIJが対応を確認している機器一覧)、しかも安いと3拍子揃って評判だった。
下記のリンクは、後継機の「WN-AX1167GR2/E」を掲載。
追記:最近の通信速度はどうなったか
当初ルーターの設定を間違っていたようで(一応IPv6で繋がってはいた)、この方の記事のとおり設定し直した。ありがとうございました。
WN-AX1167GR/GR2でiijmioひかり IPoEを使うための設定(gasguzzlerの日記)
追記1:この記事を読んでくださる方が多いので(本当にありがとうございます)、2018年9月現在の通信速度を測ってみた。参考にしていただければ幸いだ。
下り:1回目 75.13Mbps / 2回目 90.07Mbps
上り:1回目 82.75Mbps / 2回目 79.24Mbps
(福島県郡山市内。iPhoneの回線スピード計測アプリ「Speedtest」使用)
追記2:最近の通信速度(2020年1月)
下り:1回目 71.73Mbps / 2回目 85.69Mbps
上り:1回目 38.29Mbps / 2回目 75.74Mbps
(福島県郡山市内。iPhoneの回線スピード計測アプリ「Speedtest」使用)
話変わって、IIJmioはeSIMが使えるんですよね…。iPhoneを買い換えるときに8にするかXRにするか悩んで、eSIMの使えるXRを選んだので、いつか試してみたい。
IIJmioのeSIMはデータ通信専用で、月に6GBまで使えて1,520円(税抜)でお得。
IIJmioひかりとこのeSIMの組み合わせでも、mio割対象で毎月600円OFFに。